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建設投資 不動産業は前年比倍増 1~3月期

 建設物価調査会はこのほど、民間企業設備投資動向調査の結果を発表した。この調査は、民間企業で資本金1億円以上の企業1963社を調査対象として、建設投資の実績と計画を四半期ごとに把握するもの。
 15年1~3月の設備投資のうち、建設投資は全産業で前年同期比7.2%増。製造業が35.3%減、非製造業は12.2%増となった。投資区分別では、賃貸住宅や社宅などの住宅への投資が14.2%減、非住宅は30.4%増。事務所・店舗、工場・倉庫等、その他の建築物すべてが増加した。なお、建設投資でいう住宅とは、賃貸用住宅、社宅、寮などで、販売用建設物の建設費は含まない。
 産業別にみると、前年同期に比べて製造業では輸送用機器製造業、化学工業などが増え、非製造業では不動産業、電気・ガス業、建設業などが増加した。不動産業は99.1%増と伸びを見せ、15年4~6月期でも82.9%増を見込んでおり、賃貸住宅の堅調さがうかがえる。