一般財団法人日本不動産研究所 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 記事一覧
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一般財団法人日本不動産研究所(30) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 白石市 片倉小十郎の街 アクションゲームが火付け役 〝歴女〟が探訪する城下町
白石市は、宮城県南部に位置し、東京から東北新幹線で約2時間、宮城蔵王の玄関口である。市内には、小原温泉・鎌先温泉など歴史ある名湯があり、名所・旧跡も多く点在している。古くから奥羽と関東を結ぶ要所とし(続く) -
一般財団法人日本不動産研究(29) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 上小阿仁村 手作りの芸術祭 超高齢化の村が美術空間へ 里山から現代アートを発信
上小阿仁(かみこあに)村は、秋田県のほぼ中央部、北秋田郡の南西部に位置する南北に長い山あいの村である。人口は、60(昭和35)年の6972人をピークにして徐々に減少し、18(平成30)年7月時点では2179人と約68.7%減少(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(28) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 七日町「シネマ通り」 山形発の〝ドキュメンタリー〟 世界に認められた映画祭
山形駅から北東方向に位置する七日町、戦後形成された個人商店が建ち並んでいたであろう面影を残す通りがある。その通りは、かつて「シネマ通り」と言われ、戦前から戦後にかけて映画館が集中する市民の娯楽の町で(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(27) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 郡山市 安積疎水 明治期の国家プロジェクト 未来を拓いた一本の水路
郡山市は、県庁所在都市ではないものの、高速道路や鉄道路線が交差し利便性が高いことから、東北地方を代表する経済都市の1つとなっている。東北新幹線により首都圏へのアクセスも良好で、東京駅まで80分程度、首(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(26) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 笠間市 御影石の産地 就農者減少で進む農地の荒廃 移住呼び込む農村体験
地域資源の恩恵 笠間市は東京から約100キロ、茨城県の県央西部に位置し、三方を山々に囲まれ、年間を通して気候は穏やかで、古くから日本三大稲荷に数えられる笠間稲荷神社の鳥居前町、また笠間城の城下町とし(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(25) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 小湊鐵道地域の強い絆 トロッコ列車が走るローカル線 古いが故の新たな価値
18年6月28日、JR千葉駅ビル「ペリエ千葉」がグランドオープンとなり、約7年半にわたる建て替え、改修工事がほぼ完了した。更に、千葉駅東口地区は、老朽化した3棟の既存ビルを機能更新して共同化すると共に、大街(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(24) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 大宮伝統文化が息づく 開村当時から続く景観保全 世界を魅了する盆栽の聖地
全国屈指の巨大ターミナル駅を擁する大宮は、江戸時代には中山道の宿場町として、明治時代になると、大宮駅の開業をきっかけに鉄道のまちとして発展してきた。 近年では東日本の各地方を結ぶ広域交通結節点で(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(23) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 東京・台東産業衰退から再興 デザイナー生み出す拠点 残るモノづくりの原風景
人口が集中し続ける東京にも、地場産業衰退や地域住民の高齢化による児童数減少といった理由から統廃合する小学校がある。03年に廃校となった旧台東区立小島小学校もその一つである。 昨今の旺盛なインバウン(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(22) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 宇都宮市大谷石文化が息づく 神秘的な地下採掘場跡地利用 60万人超の観光客集める
大谷石は宇都宮市北西部の大谷町付近で採掘される石材である。柔らかく加工がしやすく、かつては石塀や石蔵の材料として、現在では住宅・店舗や公共施設等の内外装の建材として利用され、宇都宮市民の日常に深く溶(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(21) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 高崎市上野三碑が紐解く 世界遺産に続き「世界の記憶」に 最古級の石碑群を巡る
高崎駅はJR高崎線、上越線や上越・北陸新幹線等が通る群馬県最大のターミナル駅である。駅周辺エリアは群馬県最大の商業集積地となっており、17年10月には大型商業施設「高崎オーパ」が西口駅前にオープン。東口方(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(20) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 神奈川県「ユーシン渓谷」 足柄上郡山北町玄倉川にある秘境 非日常体験と冒険心満たす
都市近郊の秘境、ユーシン渓谷。残念ながら今年1月以降は、斜面の崩落が頻発し、玄倉林道は当面の間、通行不可のため、絶景のユーシンブルーを拝むことはできない。 ユーシンは、小田原藩士の入植時に「有信(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(19) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 山梨県早川町 日本一人口の少ない、山岳信仰の「町」 若者が行事と町並み再生
山梨県の西部、南アルプスのふもとにある日本でもっとも人口の少ない町(18年8月1日現在、1079人)、早川町。土地価格は、山梨県内の最低価格地である。1956年に6つの村が合併してできた町で、町土の約96%を森林が占(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(18) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 長野県「千曲川ワインバレー」 東御市を中心にワイン特区、8市町村に 品質の高さ、内外から評価
幕末から明治にかけて、長野県は山々に囲まれた地理的条件から、蚕の餌となる桑の栽培が盛んであったため、かつては「蚕糸王国」として栄えていた。昭和恐慌以降、養蚕・製糸業が衰退する中、山の斜面を利用した桑(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(17) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 長野県松本市 国宝松本城を巡る「まつもと城下町湧水群」 名水百選、自然の豊かさ示す
周辺の山々の伏流水 松本市は長野県のほぼ中央部、中信地方に位置する長野県最大の面積を持つ人口約24万人の都市である。古くは信濃国府、信濃守護の館が置かれ、江戸時代には松本藩の城下町として栄え、一年を(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(16) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 新潟市「古町花街」 地域独自に育んだ有形、無形の財産 日本海側最大の港町として
北前船寄港で花街も 新潟といえば、米、日本酒の生産地として有名だが、日本海側最大の港町でもある。その歴史は、内外との交易で栄えた港の歴史とともに、様々な文化および歴史的景観を今に残している。 (続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(15) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 富山県「増える映画ロケ地」 県市などの誘致組織が映画関係者後押し 知名度上がり〝聖地巡礼〟も
インドの映画会社も ここ数年、富山県内をロケ地とした映画の上映が増えている。17年は「追憶」「ナラタージュ」、18年前半は「羊の木」「となりの怪物くん」が公開され、秋には「散り椿」「ここは退屈迎えに来(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(14) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 石川県能登地方 大自然を背景に芸術や文化を発信 珠洲の魅力伝えた芸術祭 旅目的のトップ3 二次交通の充実を
美しい自然や古い歴史と伝統、多くの文化遺産が点在し、人々を魅了し続けている石川県能登。温泉や海の幸が有名で、『統計からみた石川の観光』によると、能登地方の旅の目的トップ3は「食」「温泉」「自然・風景(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(13) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 福井県福井市 市内足羽山一帯で産出された笏谷石 採掘中止が注目度高める
古墳時代に登場 笏谷石(しゃくだにいし)とは、火山活動で降り積もった灰が固まってできた火山礫凝灰石で、主に福井市足羽山一帯で採掘された石を指す。なかでも、足羽山北西側山嶺の笏谷地区の石質が優れていた(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(12) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 岐阜県岐阜市川原町 地区住民の手で復活した商家のまち 維持ではなく暮らしやすさ
岐阜城の麓に位置 千三百年の伝統を誇る岐阜長良川の鵜飼い、その鵜飼い観覧船の乗船場から南に広がる湊町、玉井町、元浜町界隈を「川原町」という。岐阜城の麓に位置する川原町は十六世紀の斉藤道三、織田信長(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(11) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 静岡県牧之原台地 約5千ヘクタールの茶畑が広がる有数の生産地 お茶ブームで観光スポットに
静岡県は全国のお茶の生産量の約4割を占めるお茶処である。このお茶処静岡を支える一大産地が牧之原台地を中心とした地域である。 牧之原台地は静岡県のほぼ中央に広がり、島田市、牧之原市、菊川市にまたが(続く)