決算

物価高・金利上昇で減収減益下期は利益回復見込む リンナイ、第2四半期

 リンナイの23年度上半期の業績は、世界的な物価・金利上昇に伴う市況の鈍化により消費マインドが冷え込むと共に、減産調整の影響を吸収できず、減収減益で着地。営業利益率は5.3%(前年度比4.5ポイント減)、純利益率は4.1%(同2.8ポイント減)にとどまった。ただし、売上高は価格改定効果の浸透と為替換算の影響により、昨年に次ぐ過去2番目の業績を計上した。

 下期は原価低減の施策などによって利益は回復傾向にあるほか、国内の価格改定効果の浸透や、米国の赤字幅縮小、中国における販売チャネル改革の推進、オーストラリアやインドネシアの増益基調などにより、リスク材料は残るものの、第1四半期を「底」に回復の見通し。

 なお、今年度は中国や米国などの成長市場や新規領域への設備に501億円、新技術などの研究開発に156億円の投資を計画している。

リンナイ

決 算 24年3月第2四半期

売上高 1,926億円 (△0.9%)

営業利益 101億円 (△47.0%)

経常利益 149億円 (△32.9%)

当期利益 79億円 (△40.9%)

予 想 24年3月

売上高 4,400億円 (3.5%)

営業利益 390億円 (△5.8%)

経常利益 440億円 (△1.3%)

当期利益 250億円 (△4.2%)

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