売買仲介

全日都本部が創立70周年で式典、保証協会50周年 持続可能な協会運営 全国4万社へ牽引役に

 全日本不動産協会東京都本部創立70周年と不動産保証協会東京都本部創立50周年の記念式典が9月12日、東京国際フォーラムで開かれた。来賓として石井浩郎国土交通副大臣や小池百合子東京都知事らが出席。式典後には記念講演会が行われた。

 式典の冒頭、石川康雄全日本不動産協会東京都本部本部長は、「1952年に317社でスタートした組織が、今では1万580社へと拡大。これも関係者の皆様のおかげであり、感謝している」とあいさつした。課題としてDX化の波や気候変動による影響のほか、エネルギー問題にも触れ、「中長期的に取り組む」と方針を示した。そして、「会員の皆様の業務支援に努めると共に、公益社団法人として社会貢献活動を通じて都民からの信頼度を向上させ、持続可能な協会運営に努めたい」と決意を述べた。

 続いて秋山始全日本不動産協会理事長が登壇し、「全日の会員数は8月末で3万4800社となり、拡大を続けている。この力強い勢いを止めることなく、『令和8年度には4万社達成』という目標を掲げた。東京都本部の皆様には引き続きけん引してもらいたい」「大阪・関西万博において、当協会の出展が決まった。住まいの担い手として情報発信が期待されている。当協会の知名度向上につながる」と述べた。

 また、来賓あいさつとして、石井国交副大臣は、「カーボンニュートラルの実現には皆様の力が欠かせない。引き続き支援をお願いしたい」と述べ、小池都知事は、「省エネ・再エネ住宅のメリットを売買の際に消費者に発信してほしい。今後も希望と活力ある東京都のために協力をお願いしたい」と呼び掛けた。

 続いて、小池都知事から石川本部長へ感謝状が授与された。

 式典後には記念講演会(法定研修会)が行われ、東京都住宅政策本部担当者による行政動向の説明のほか、ジャパネットたかた創業者の高田明氏による講演「夢持ち続け日々精進」、不動産適正取引機構担当者による契約条項に関する説明が行われた。