売買仲介

大和ライフネクスト×リノべる 福岡で一棟リノベ賃貸42戸 NTT 旧社宅スマート化で

 大和ライフネクストと住宅再生を手掛けるリノベるは2月7日、NTT西日本の旧社宅を一棟リノベーションして「L-PLACE KAIZUKA(エルプレイス貝塚)」として竣工したと発表した。NTT西日本アセット・プランニングが事業運用する福岡市箱崎エリアにある元社宅を総戸数42戸の賃貸マンションとして稼働させる。リノベるが企画・設計施工を担当し、大和ライフネクストがサブリース・管理運用を担う。両社とも福岡で初めての一棟リノベプロジェクトとなり、初めての協業となる。

 同物件は1996年1月竣工の築25年。21年に社宅としての用途の廃止に伴い、NTT西日本アセット・プランニングが一般向け賃貸住宅として再利用する。規模は地上9階建て、延べ床面積は4122m2となる。場所は地下鉄箱崎線・西鉄線の貝塚駅から徒歩6分に位置する。市が推進するスマートシティ構想の中心エリアで新駅の開設も予定されている。居室面積は3LDK(82m2)と広く、ファミリー層や共働き夫婦などの入居を見込んでいる。契約期間は2~5年の定期借家契約。家賃は共益費込みで9万4000円からとなる。礼金は2カ月、敷金1カ月。更新料はない。

 周辺には賃貸住宅が多い。このため再生に当たっては、専有部の仕上げや衛星機器の刷新に力を入れ、住宅のスマート化で周辺物件との差別化を図ったという。

 専有部にはスマートホーム機器を実装し、音声で照明がオン・オフでき、照明の色や明るさの調整も可能とした。家電を音声やスマートフォンで操作もできる。音声の操作を組み合わせて一声で家電を複数操作できるなどのカスタマイズ機能も盛り込んだ。共用部分には、外出先からスマホで来客情報が確認できる機能を設けた。駐車場は戸数分を用意し、宅配ボックスも備えた。

 外構の一部にキッチンカーを誘致し、入居者のほか地域住民を含めたサービスが展開できるようにした。