住まい・暮らし・文化

ミサワホーム 東京・高井戸に実験モデル棟 環境や持続可能性を提案

 ミサワホームは7月9日、「Green Infrastructure Model(グリーン・インフラストラクチャー・モデル)」を発表した。磯貝匡志社長は「21世紀の住まいは社会のインフラになる」と話し、(1)すべての活動を家の中でできる住まい、(2)スマートウェルネスを実現できる住まい、(3)エネルギー面で自立する住まい、(4)長期にわたって多様に利用できる住まい――の4つの点に着目して、東京・高井戸に実験モデル棟を建設した。

 「グリーン・インフラストラクチャー・モデル」は、環境・地球に貢献すると共に、持続可能な社会と暮らしを支えるインフラの一つとしてデザインされた住宅モデルとした。「住まいのマルチプレイス化」(石塚禎幸商品開発部長)を志向し、長期にわたって多様な利用を可能にし、スマートウェルネスを実現。自然災害から家族、温暖化から環境を守る住まいを実現するものとした。

 1階をシェアオフィスとして貸し出すことを想定。オフィスは、仕事の内容に合わせて10の活動に合わせた空間を配置。緑化や音などの要素を自然環境に近づけて設計する「バイオフィリックデザイン」に加えて最適な植物の配置で、ストレス軽減や生産性向上が期待できる環境を提案する。

 また、2階は、家族が健康で豊かに過ごす空間とし、視覚と聴覚で空間を広げる「コネクテッドリビング」や療養部屋としても使えるホームオフィス、ドローンポートを設け、荷物を自動で宅内に運ぶ仕組みなどを提案した。照明などのコントロールは、実写画像の上にタグを埋め込んでボタンや情報を構成する、次世代ユーザーインターフェイスを導入した。

 外構計画では、自動車の給電対応や将来的なモビリティサービスに備えてビルトインカーポートを採用。水害対策として提案する防災エクステリアのスマート防水ボードや雨水タンクを備えた。