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スタンダード会員限定杭を残さず (上) 地中に埋まる社会問題 基礎杭の残置と埋め戻し問題

住宅新報 2019年2月12日 号 1面

総合
杭を引き抜いた後の不完全な埋め戻し状況

杭を引き抜いた後の不完全な埋め戻し状況

既存ストックを有効活用する時代だが、高度経済成長期に建設した大量の建築物などは、今後も建て替えや再構築、撤去が進められていく。その解体の際、地中にある従前建物の基礎杭の引き抜きが必要になるものの、社会的な関心は低い。各地でその〝既存杭問題〟は発生しているが〝内輪〟で解決する場合が多く、実態は顕在化してこない。水面下、いや、地面下で、じわりじわりと問題が浮かび上がっている。だが、大きな問題にまで発展して、裁判沙汰や、杭を抜けずに跡地活用を断念するケースまで出ている。 (坂元浩二)

 土地売買に絡む裁判例がある。完全に引き抜かずに残置させた基礎杭と、抜いた孔の埋め戻し部分の地盤支持力の瑕疵について、売主の瑕疵担保責任と媒介した宅建業者の説明義務違反が追及された。

 判決で責任は否定されたが、地中に基礎杭が残っていれば、土地媒介の際に重要事項で説明しないと、責任を問われかねない。隠れた瑕疵として責任があれば、撤去費用や、買主の建築工事の進ちょくに影響を与えたとして、損害賠償を負う可能性がある。

再開発を断念へ

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