総合

地面師などの詐欺集団から業界を守る 宅建業者は何を知っておくべきか(上) 相手はだましのプロ 真の所有者が前面に立たない取引に注意

 過日発生したいわゆる「地面師」と思われる詐欺集団によって行われた巨額土地代金詐取事件||。同様の事件は規模はともかく、今後ますます増えると思われます。その理由は、現在の空き家・空き地対策が十分進んでいないことと、その背景になっている高齢化社会への政策的対応が不十分なために、土地・家屋の所有者が、その高齢化と共に判断能力が減退していくにもかかわらず、今までのような気持ちで安易に単独取引に入っていくことが十分予測できること。それだけに、いわゆる「地面師」と呼ばれる詐欺集団が暗躍する素地がますます増えてくるからです。そのため、そのような時代背景の中にあって、宅建業者が、それらの犯罪集団から消費者や業界を守るためにどのようなことを知っておくべきか、どのような点に注意をしたらよいかということを筆者が過去に経験した実例も踏まえ、2回にわたって解説します。 (渡邊不動産取引法実務研究所・代表 渡邊秀男)

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