2024年宅建試験合格点発表速報

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宅建試験合格点は「37点」

 

受験者数 241,436 人

合格者数 44,992 人

合格率 18.6%(登録講習修了者 21.9%)


試験問題の正解番号

合格された皆さま、おめでとうございます!

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氷見敏明による全問題解説

みなさん、宅建試験、お疲れ様でした。

今年の試験は、昨年よりやさしいです。
権利関係は例年並みの難しさであり、法令上の制限は昨年度並みの問題、宅建業法は昨年度よりかなり易しかったです。
税金2問は、不動産取得税は易しく、所得税は難しかったです。

 

 

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【2024年宅建試験】解説

【問1】 法律行為に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。

1 営業を許された未成年者が、その営業に関する意思表示をした時に意思能力を有しなかった場合は、その法律行為は無効である。
2 公の秩序に反する法律行為であっても、当事者が納得して合意した場合には、その法律行為は有効である。
3 詐欺による意思表示は取り消すことによって初めから無効であったとみなされるのに対し、強迫による意思表示は取り消すまでもなく無効である。
4 他人が所有している土地を目的物にした売買契約は無効であるが、当該他人がその売買契約を追認した場合にはその売買契約は有効となる。

正解 1

1 正しい。営業を許された未成年者は、その営業に関しては、成年者と同一の行為能力を有するとみなされるが、成年者とみなされる場合あっても、意思表示をした時に意思能力を有しなかったときは、その法律行為は、無効である。

2 誤り。公の秩序又は善良の風俗に反する法律行為(公序良俗違反の行為)は、無効である。たとえ、当事者が納得して合意した場合であっても、公序良俗違反の行為は無効である。

3 誤り。詐欺による意思表示だけでなく、強迫による意思表示も、取り消すことができる帆意思表示であり、取り消したら、初めに遡って無効となる。

4 誤り。他人の権利を売買の目的としたときであっても(全部他人物売買)、当該売買契約は有効であり、売主は、他人から、その権利を取得して買主に移転する義務を負う。

 

【問2】委任契約・準委任契約に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。

1 売主が、売買契約の付随義務として、買主に対して、マンション専有部分内の防火戸の操作方法につき説明義務を負う場合、業務において密接な関係にある売主から委託を受け、売主と一体となって当該マンションの販売に関する一切の事務を行っていた宅地建物取引業者も、買主に対して、防火戸の操作方法について説明する信義則上の義務を負うことがある。

2 受任者は、委任者の許諾を得たとき、又はやむを得ない事由があるときでなければ、復受任者を選任することができない。

3 委任契約で本人が死亡しても代理権が消滅しない旨を合意して代理人に代理権を与えた場合、本人が死亡しても代理権は消滅しない。

4 委任は、当事者の一方が仕事を完成することを相手方に約し、相手方がその仕事の結果に対しその報酬を支払うことを約さなければ、その効力を生じない。

正解 4

1 正しい。売主が、売買契約に伴う付随義務として、買主に対して、マンション専有部分内の防火戸の操作方法につき説明義務を負う場合、業務において密接な関係にある売主から委託を受け、売主と一体となって当該マンションの販売に関する一切の事務を行っていた宅地建物取引業者(売主の子会社)も、買主に対して、防火戸の操作方法について説明する信義則上の義務を負うことがある。

2 正しい。受任者は、委任者の許諾を得たとき、又はやむを得ない事由があるときでなければ、復受任者を選任することができない(644条の2)。

3 正しい。委任契約において、本人が死亡すれば委任契約は終了し代理権も消滅するが、特約で、本人が死亡しても委任契約により与えた代理権は終了せず、本人死亡後でも、本人のために事務処理をすることができるとする判例がある(最高裁判例H4.9.22)。

4 誤り。当事者の一方が仕事を完成することを相手方に約し、相手方がその仕事の結果に対しその報酬を支払うことを約束する契約は請負契約であって、委任契約ではない。

 

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5点免除の受験生の方へ

 

得点すべき問題は、問1から問45まで29問ありますから、プラス5点で34点得点できます。
この点数に至らなかった場合には、基礎力をもっと充実させなければなりません。
あと、得点できるかもしれない問2,問4、問5,問21,問25,問26,問36の7問から、いくつ得点できるかが合否の分かれ目になります。
2~3点得点できれば合格圏内に入るでしょう。この部分で、運や勘の冴えが影響しますね。

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5点免除でない受験生の方へ

得点すべき問題は、問1から問50まで32問あります。
この点数に至らなかった場合には、基礎力をもっと充実させなければなりません。
あと、得点できるかもしれない問2,問4、問5,問21,問25,問26,問36、問50の8問から、いくつ得点できるかが合否の分かれ目になります。
4~5点得点できれば合格圏内に入るでしょう。この部分で、運や勘の冴えが影響しますね。

 

★今年合格できた方
おめでとうございます!
次は宅建士限定の「不動産相談員研修」で更なるキャリアアップを!!

 

★来年頑張る方!
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