住宅・不動産業界のキャリアアップサイト「不動産ココ」に掲載されている資格の生まれた背景や魅力などを、主催する団体トップに聞く「トップインタビュー」。
一般社団法人 日本間取り協会の上田やすまさ代表理事に「間取りプランナー」について語ってもらった。

■この資格はどのような経緯で生まれたのか

私(上田)の実体験がもとになっています。 今から30年前、私は建築・不動産業界とは無縁の人間でした。一般の方と同様、展示場をめぐり、好きなハウスメーカーに家を建ててもらいました。躯体や仕上げやデザインは全く問題なく仕上がりました。しかし間取りがとても使いにくかった。当時の私は建築の素人なので、ハウスメーカーから提案された間取りが良いのか悪いのか判断できません。プロが作った間取りだからこれでいいのだろうと思い契約しました。 しかし、その間取りがとても使いにくかったので、ひどく後悔したのです。 その後悔をきっかけに、私は建築業界に転職し、30年間、家を建ててきました。結果、分かったことは、建築業界の人間でさえ、間取りは、ただ経験的に作っているだけで、理論というものがないことが分かりました。 だから、私を含め多くの人が、間取りに後悔しているという現状になっていたのでした。 すなわち、間取りに特化した学問や資格は、特に存在していなかったのです。そこで、当協会が日本で初めて、「間取り学」、「間取りプランナー資格」として制度化しました。

■資格の魅力や資格の活用法の場は?

大きな魅力があり、かつどこででも活躍できると思います。 当協会で、以下のアンケート調査を行いました。
◎新築当時に戻れるとしたら、間取りをやり直しますか?
「やり直す」と答えた人が、95% 「いいえ」と答えた人が、5% さらに、「86%の施主が、家づくりに後悔」という調査結果があり、その多くが間取りの後悔でした。(日経ホームビルダー様調査)
◎家を建てる時、間取りプランナーがいるハウスメーカーと、 いないハウスメーカーでは、どちらに依頼したいと思いますか?
(*ハウスメーカーの信用度や、その他の条件はすべて同等である場合) 「間取りプランナーがいるハウスメーカー」を選んだ人が、91% 「どちらとも言えない」を選んだ人が、9% 「間取りプランナーがいないハウスメーカー」を選んだ人は、0% でした。
95%もの人が、「間取りをやり直したい」と考えている現状です。「間取りプランナー」は、まさに、「時代が求めている資格」といえます。 間取りプランナーは、建築業界、不動産業界で、活躍できます。業界以外でも、ご自分の新居購入時やリフォーム時にその力を発揮できますし、あるいはビジネスとして起業することも可能です。

■資格の今後の展望について

「86%の施主が、家づくりで後悔」、「95%が間取りをやり直したい」という現状は、最高のビジネスチャンスです。 そんなに多くの人が困っている現状、間取りプランナーが活躍することは、当然といえば当然と思います。 人々を救うことは、社会への最高の貢献です。そして社会に貢献しながら、対価を得られる仕事です。

■資格取得を考えている方へのメッセージ

「人々を救う」という崇高な志をお持ちの皆様には、一刻も早く間取り学を習得いただき、施主の幸福のために貢献していただければ、望外の喜びでございます。 後悔している95%の人々をぜひ救ってあげてください。

■その他

団体の活動は? 各地での間取りプランナー講座以外に、「親と子の間取り教室」を開き、楽しんでもらいながら、間取り学を広めています。

◆資格情報
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間取りプランナー
https://www.jutaku-s.com/fudousan-koko/qualification/detail45/