街と暮らし環境再生機構 青木由喜雄専務理事

住宅・不動産業界のキャリアアップサイト「不動産ココ」に掲載されている資格の生まれた背景や魅力などを、主催する団体トップに聞く「トップインタビュー」。 一般社団法人 街と暮らし環境再生機構の青木由喜雄専務理事に「赤外線建物診断アドバイザー」について語ってもらった。

■この資格はどのような経緯で生まれたのか

2018年4月1日に宅地建物取引業法が改正され、既存住宅の売買時において、インスペクションつまり建物の診断について説明することが宅地建物取引業者に義務付けられました。
それを受けて不動産業務にかかわる方の建物診断の関心が急速に高まりました。そしてどのような建物診断をお客様に提示していくのか、その知識を得ることが必要となったのです。
赤外線サーモを活用し、建物の雨漏りや断熱の欠損、外壁の劣化などの状態を画像化し客観的な説明ができる赤外線建物診断の知識を得ることが不動産業界から求められその知識の提供の場として「赤外線建物診断アドバイザーe-ラーニング講座」を構築致しました。
この講座を受講し、最終のテストでの合格者を「赤外線建物診断アドバイザー資格取得者」として認定しています。

■資格の魅力や資格の活用法の場は?

既存住宅を購入するお客様は建物の状態について不安を抱いています。その不安を払しょくするために建物診断を実施することを求めるわけです。その時にどのような診断方法があるのか、またその診断で何が知ることができるのか、そしてわかりやすく理解できる方法を説明できるということはお客様の信頼を得ることにつながります。
そのためのスキルアップとしてこの講座を受講し、「赤外線建物診断アドバイザー」として信頼される存在となっていただきたいと期待しております。

■資格の今後の展望について

私たちは、2011年から赤外線サーモを活用して実際に建物診断をする技術者「赤外線建物診断技能師」を育成する研修・資格制度を実施してきました。
お客様と直接接する不動産業界の「赤外線建物診断アドバイザー」と診断技術を取得している建築業界の「赤外線建物診断技能師」との連携業務がなされるように支援体制を充実していきます。

■資格取得を考えている方へのメッセージ

お客様の信頼を得るためには求められることを正しくご提供することが重要です。
建物診断の技術「赤外線建物診断」を正しく理解し、建物を購入するお客様、また自社が管理する建物の状態をしっかりと説明できる営業、技術担当者を目指してください。

■その他、団体の活動は?

私たちは、建物、不動産に関わる他の団体さんとも連携し情報の発信をしております。 不動産、建築業界の向上に全力をあげて邁進致します。

 

(2021/7/6)

「赤外線建物診断アドバイザー」資格詳細ページ