秘書検定

難易度 | ★★★★★★ |
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有用性 | ★★★★★ |
試験日 | 通年(CBT試験)又は年3回の試験(2月6月11月頃) |
主 催 | 公益財団法人実務技能検定協会 |
「人柄」のよい人とは,相手に「感じがよい」という印象を与えられる人のことです。それはどのようなところで感じてもらえるのでしょうか。「表情」「態度」「振る舞い」「言葉遣い」「話し方」などの人柄の要素で,良い印象を与えているのです。
どのようにすれば良い印象を与えられるのでしょうか。秘書検定ではこの「感じのよさ」の表し方について,筆記試験問題と面接試験を通して提唱しているのです。
秘書検定は,社会に出て働く人なら誰でも備えておかなければならない基本的な常識を,秘書技能という名称に集約して検定問題として出題しています。基本的な常識ですから誰にでもできることですが,感じがよいと言ってもらえる表し方はどのようにすることが必要か,この部分について試験問題を通して学べるようになっています。
各級位において期待される技能の程度(難易度)
<3級>
基本的な職場常識を問われる級です。上司が効率よく仕事を遂行するためには,秘書はどんなことに気を利かせる必要があるか,またどのように対応すれば感じがよいと思ってもらえるかの基本部分を問う級です。主に高校生が多く受験しています。
<2級>
3級より少し複雑な場面設定になります。上司の身の回りの世話や手助けを適切に行うための優先順位も考えることが必要になってきます。感じのよさだけでなく効率のよい仕事の仕方も問われる級で,就職を意識した大学生の受験が多く,社会人の受験も目立ちます。
<準1級>
上司から相談を受けたり後輩へのアドバイスを求められたりと,物事の判断力や対応力が求められる中堅の秘書像が準1級のレベルです。この級から筆記試験合格の後は二次試験(面接試験)があり,人柄の表現力が問われます。大学生と社会人の受験者がほぼ同数を占めていますが,就職面接対策としてはかなり有効でしょう。
<1級>
上司が携わっている仕事を理解して,秘書が今何をしなければならないかを判断する。上司が常に動きやすいように,先を読んでサポートするといった上級の秘書の能力を求められるのが1級です。現役秘書の方や社会人の方は日ごろの仕事の仕方を振り返るために受験しているようです。
試験紹介
試験日 | CBT試験 |
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受験料 | 1級:7,800円 |
受験資格 | 制限はありません。どなたでも受験できます。 |
1級または準1級を受験する方へ | 1級・準1級には筆記試験に合格すると二次試験(面接試験)があります。 |
出題形式 | ◇準1級・2級・3級は選択問題(マークシート方式)と記述問題 ◇1級はすべて記述問題 |
受験者数・合格者数 | 第128回11月試験 |
主な業務
- 電話・メール・手紙の応対
役員にかかってきた電話を取次ぎ、必要な電話のみ役員につなぎます。
また役員宛てにくるメールや手紙をチェックし、必要なものを報告します。
- 来客対応・スケジュール管理
来客がある場合は案内やお茶出しなどを行い、ときには同席を求められることもあります。
また会議や会合などのスケジュールを社内外の担当者と連絡をして調整し、場合によってはレストランや航空券などの予約業務も行います。
- 文書作成
会議や商談などに必要な文書を作成したり、必要な資料を用意したりします。
- 出張に関する仕事
上司の出張のための準備や各種手配は秘書の大切な仕事です。
たとえば、新幹線や飛行機のチケットの手配、滞在先のホテルの予約、移動用の車の手配、日程表作成などです。
また、出張先の会議で使用する資料を作ったり、必要な情報を調べたり、スケジュールを調整したりすることも秘書の仕事です。
出発から帰社までを何度もシミュレーションして、漏れのないようにすることが大切です。
時には秘書も同行することもありますが、上司が不在中の社内での対応を任されるのが一般的です。
- 接待に関する仕事
接待は大切なビジネスの場の一つであり、接待を無事に終えるためには、準備段階から秘書の力が欠かせません。
日程や時間の調整、お店探しや予約の手配はもちろんですが、上司や相手の食べ物の好みやその場の雰囲気に合った値段や料理を加味したうえで接待内容に適したお店を選ばなくてはいけません。
住宅新報からワンポイント!
秘書検定の勉強は、社会人マナーが身に付いているというアピールだけでなく、面接対策としても非常に有効です。
勉強していくなかで社会人としてのイメージが湧き、就活へのモチベーションアップも期待できます。就職にそなえて秘書検定の勉強を始めてみてはいかがでしょうか。