『キャリアアップ』とはそもそも何なのか?なぜ自分はキャリアアップをしたいのか?

まずはその根本を考えてみましょう。

※当記事はGLOBIS CAREER NOTE『理想のキャリアアップを実現するための考え方』を転載しています。
https://mba.globis.ac.jp/careernote/1154.html

理想のキャリアアップを実現するための考え方

自身のキャリア、特に転職や異動などについて考えるとき、「キャリアアップ」という言葉が頭をよぎる方は多いのではないでしょうか。 今回は、理想のキャリアアップを実現する上でやるべきことをご紹介します。

キャリアアップとは

キャリアとは、「経歴」「職歴」といった意味する言葉です。 そして、キャリアアップとは、能力や地位、自身の市場価値が「現状よりも向上している状態になること」です。

一方で、キャリアアップは抽象度の高い言葉でもあり、人によって捉え方が実に様々であることも特徴です。

私は長くキャリア支援の現場にいましたが、転職希望者より「キャリアアップがしたい」という要望を聞くことが多々ありました。

「では、あなたにとってのキャリアアップとは何ですか?」と深堀ってヒアリングしていくと、下記のように人によって異なる答えが返ってくることが常でした。

・昇進や転職により年収が上がること

・大企業に転職すること

・特定分野の専門性をより高めること

・マネジメント職に就くこと

・ポジションが上がること

・契約社員から正社員になること

個人のキャリアの選択に「正解」はありません。

なので、キャリアアップの具体的な捉え方が様々であることは、ある意味当然と言えるでしょう。

スキルアップとの違い、関係性

スキルとは、「技能」を意味する言葉です。

そして、スキルアップとは、ある特定のスキルや知識を習得したり、磨いていくことを意味します。

 

スキルアップは、キャリアアップを実現するうえで重要な概念です。

キャリアアップするためには、目標(理想の状態)と現状のギャップを埋める必要がありますが、そのギャップがスキルアップによって解消するケースが多々あるからです。

なので、

・キャリアアップのために、まずはスキルアップに取り組む

・スキルアップした結果、キャリアアップをした

という構図になります。

個々人がキャリアアップを考えることの重要性

キャリアアップの具体的な捉え方は人それぞれですが、キャリアアップそのものは誰もが意識すべき概念です。

先行き不透明で転職が当たり前になった今、個人のキャリアは自己責任で考える時代になりました。

そして変化の激しい今、現状にとどまらず、個々人が常にキャリアアップを意識する必要性が増しています。

時間やコスト、体力が有限であることを考えると、誰もが戦略的に自分自身のキャリアを考え、キャリアアップし、市場価値を高めていかなければなりません。

社内外でのキャリアアップと、メリット/デメリット

キャリアアップは「社内」で行う方法と、「社外(転職)」で実現する方法があります。

それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。

社内

【メリット】

すでに現状の業務に関する知見や経験を持っており、社内の人間関係が構築できているので、比較的キャリアアップにかける労力が少なくてすむというメリットがあります。

【デメリット】

現状よりも上の役職に就くことによるキャリアアップを希望する場合は、会社の状況にもよりますが、そのポジションに空きがなければ、成果を上げ続けても遠回りになる可能性があります。

社外(転職)

【メリット】

学生の時の就職活動と異なり、中途採用ではポジションや年収が明確に提示されているケースが多くあります。

なので、転職は「キャリアアップしやすい環境を自分で選択できる」というメリットがあります。

【デメリット】

コツコツと積み上げた評価や社内の人間関係を、再び0から構築していかなければならなりません。

そのため、社内でのキャリアアップを図るよりも労力や時間がかかる可能性があります。

その2へ続く→
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