不動産資格の中で最近特に話題になっているのが「ホームステージング」です。
当サイト、不動産ココでもホームステージャーという資格が高い人気を誇っています。

ただ、ホームステージングと聞いて何をするのか、どのようなものなのかイメージが沸く方はまだまだ少ないと思います。

そこで、このコラムでは「ホームステージングとは何か?」「ホームステージングは何の役にたつか?」を中心に解説していきたいと思います!

1.ホームステージングとは?

ホームステージングとは、内見者が物件を見たときにここに住みたいと思えるように家具やインテリアの配置を工夫することです。

 

わかりやすい例としてはモデルルームが該当します。
モデルルームにはおしゃれなソファーが配置してあったり、素敵なカーペットやカーテンがありますよね?

また、よく物件検索ポータルサイトに「家具や調度品は販売対象外です」と記載しているのを見たことがあるかと思います。

これが「ホームステージング」です。

 

物件の売主が、早く・高く物件を販売するために、また、賃貸契約が結びやすくなるように空間の演出をすることがホームステージングの意味になります。

2.ホームステージングの歴史

なぜ、ホームステージングは最近になって急速に広まっていったのでしょうか?

 

元々ホームステージングは、アメリカ1970年代にあった考え方です。

家を売りたいと考えていたオーナーが、室内に家具やラグを置いてみたところ、その物件があっという間に高く売れたそうです。
その経験から、物件を販売する際はディスプレイにこだわる、という考え方がアメリカにはありました。

アメリカは国土も広く、ネットが発達していたため「いかによく見せるか」という考えは日本よりも進んでいたようですね。

 

日本でホームステージング協会が設立されたのは2013年です。
理事の杉野原冨士子さんは元々片付けのお仕事をしており、お客様から「物件を売却するためにはどうやって片付けたらいいの?」という問合せを受けたところから始まります。

 

当時はまだまだホームステージングは一般的に知られていませんでしたが、物件を早く高く売るためにきれいに片付け、そこにアメリカにあった家具の配置という考え方をミックスすることによって、現在の日本のホームステージングの考えが生まれたのです。

3.ホームステージングの具体的な考え方とその効果は?

ホームステージングには「マーケティング」的な発想をすると良いでしょう。

 

・この家に住むのは誰か?
小さい子供のいるファミリーか、それともお仕事を引退した夫婦かなど

・家の場所はどういった立地か?
都心か郊外かなど

・部屋の間取りは何か?
1Rか3LDKかなど

・購入層の年収はどのくらい?

 

こういったイメージをマーケティング思考で「見える化」することで、これから住む家のイメージをユーザーに伝えることができるようになります。

 

さらに、オリジナルのディスプレイをポータルサイト等に掲載することにより、他の物件との圧倒的な差別化につながり、早く高く契約することができるようになります。

4.ホームステージングに必要な知識やスキルは?

物件を売る際、売主はできれば今のまま住みながら売りたいと思っています。

でも、どうやって片付けたらいいかがわからない方がほとんどです。

 

もしあなたが今の部屋を売りに出す時、募集をかけるために部屋の写真を撮る必要がありますが、どこからどう片付けたらいいのかがわからないと思います。

その不安を取り除くために、ホームステージャーで売るために片付け方の勉強をする。
そしてアドバイスができるようになるのです。

 

そのために必要なスキルは

・見せる片付け方

・見せる家具の配置

・誰が住むかを想像する力

・住む人の暮らしをイメージする力

などになります。

5.どんな人がホームステージングを学ぶべき?

ホームステージングを学んでほしい方はズバリ「仲介業のお仕事をしている人」です。

売買・賃貸に限らず、オーナーさんの物件を早く契約したいと考えている人はぜひホームステージングを学んでください。

今後増えていく高齢化に対応するためのシニアホームステージングや遺品整理の知識なども学ぶことができます。

他とは違った物件の見せ方をするために、ポータルサイトへの写真の載せ方、そして内覧時に見ていただくイメージによって、成約が決まるスピードと確率が大幅にアップします!

 

現在ホームステージャーの資格を持っている人は約40%が不動産業の方です。

 

例えば売買仲介・賃貸・管理会社・再販業者の方などで、中にはインテリアコーディネーターがホームステージングの要望を受けて勉強されるケースもあるそうです。

また、建設・運送・リフォームのお仕事をしている方もホームステージングに関心を持つケースが増えてきています。

6.ホームステージングの未来は?

ホームステージングは、将来的に不動産業界での当たり前になると予想されています。

かつて、リフォームは当たり前でしたが「リノベーション」という言葉は一般的でなかった時代がありました。

それが現在ではリノベーションも当たり前になってきています。
そんな未来がホームステージングにも待っています。

 

 

最近ではエージェント制で働く方が不動産業界でも数多く出てきています。
そういった、自分の力で生きていきたいと考える人たちのスキルとして、ホームステージングは大きな強みになることでしょう。

 

 

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