総合

大言小語 問題解決は複合的に

 現在は不明だが、昔は、一般紙の新人記者は、まず警察署や関連機関を回り、事件や事故に関する情報を収集する〝サツ回り〟を担当したという。記者になるための基本能力を鍛えるため、と言われていたが、例えば殺人事件の被害者の顔写真の提供を遺族などに依頼するといった役割も含まれるのは言うまでもなく、〝記者らしさ〟とは本来、こうした経験から醸成されるのだろう。

 ▼そんな記者の〝正規ルート〟とは無縁だったため、仕事で〝事件〟に接する機会はないと思っていたら、先日、盗難事案を取材することになった。折しもその1年前は、防犯関連のソリューションサービスを取り上げていた。いつの間にか、防犯関連のニュースを扱う機会が増えていたことに気付かされた。

 ▼前号1面で取り上げた建て売りの戸建て住宅における給湯器の盗難は、予防策がないわけではないものの、管理面のリスクや住宅購入者の負担増加といった課題が障壁になり、採用が困難という側面が浮き彫りになった。

 ▼給湯器の取り付けに特殊なクギを採用すると、その後のメンテナンスで必要な特殊なドライバーや技術者などは、〝クギ1本にかかる手間〟であれば、確かに大幅なコスト増大といえる。一元的な視点ではなく、他のアフターサービスと併せて提供するといった、複合的なソリューションを新たに開発することが必要とされているのかもしれない。