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三好不動産、楽天銀行と提携 LGBT向け住宅ローン 新築、中古を問わず取得ニーズに対応

 三好不動産(福岡県福岡市、三好修社長)は、インターネット銀行の楽天銀行(東京都港区、永井啓之社長)と提携し、4月2日からLGBT向け住宅ローンの紹介を始めた。LGBTとは、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の総称。

 三好不動産はLGBTカップルの住まい選びの障壁が高いことを知り、16年からLGBTカップル向けに、賃貸住宅のあっせんを開始。その中で、住宅購入の相談を受けることが増え、購入ニーズの強さを実感していたという。そこで今回、楽天銀行と提携し、法的な婚姻関係にないLGBTカップルが住宅購入資金を連帯して借りたいというニーズに応える住宅ローンを紹介することになった。

 今回の「楽天銀行LGBT住宅ローン」は、新築・中古、戸建て住宅、マンションのすべてに対応する。パートナーで収入が合算でき、LGBTのパートナーシップを公認する公的証明書類の提示なしで申し込みができるという。

 同日の会見で三好社長は、「高齢になると賃貸住宅を借りにくくなる傾向がある。それまでに終(つい)の住まいを手に入れたいと考える40~50代のLGBTカップルは多い。そのニーズに応えていきたい」と話した。

 また、楽天銀行の大森健一郎執行役員は、「我々としては特別なことをしたい訳ではなく、一般の人が受けられるサービスと同様のものを提供していくという考えだ」と述べた。