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建設資材の共同配送と現場内搬入支援 日本通運

 NIPPON EXPRESSホールディングスのグループ会社の日本通運(東京都千代田区)は、都市部の建設需要に対応するため、建設資材の共同配送と、建設現場内の搬入・間配り支援を組み合わせた都市型物流スキーム「建設ロジスティクス」のサービス提供を開始した。

 建設需要のピークが見込まれる東京都心と大阪府下で、同社所有の倉庫を活用し、ゼネコン数社と取り組みを開始する。今後は、順次取り扱いの拠点を拡大する。共同配送でCO2(二酸化炭素)を削減するプロジェクトを、J―クレジット制度へ登録を進める。同社は運営管理者として、登録・申請・検証・発行に至るまでのプロセスを一括で支援していく。売却収益を参加企業のニーズに合わせて還元する体制の整備を目指す。

 都市部の高層ビルなどの建設現場の現状は、各メーカーが個別の資材の搬入によって運搬効率が悪く、車両の集中・待機が常態化しているという。周辺道路の交通渋滞やCO2(二酸化炭素)排出量の増加が課題に上がっている。更に深刻化する人手不足は、荷受け・仕分け・運搬の付帯作業が現場で滞留している。職人が本来の専門作業に集中できず、生産性を低下させている要因になっている。

 そこで今回の新たなスキームでは、都市近郊に配置した「門前倉庫」に、各メーカーの資材を集約させる。WMS(倉庫管理システム)で在庫と入出庫を一括管理する。建設工程に合わせ、必要な資材を複数メーカー分まとめ、最適なタイミングの「ジャストインタイム」に共同で配送する。現場到着後は、同社がエレベーター運用会社と連携する。EVに積み込み、各フロアで横持ち(間配り)まで一貫して実施する。復路は、往路で使用したロールボックスを端材回収容器として活用し、広域認定制度により再資源化する。同スキームを活用することで、建設現場での作業効率の改善が最大50%、納品車両の待機時間ゼロ、CO2排出量の削減で最大40パーセントの効果を見込めるという。