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三井不リンクラボにライフサイエンス分野の支援拠点

 三井不動産とライフサイエンス分野に特化したスタートアップ・インキュベーション企業のBioLabs Global, Inc.(米国マサチューセッツ州、以下「BioLabs」)は11月11日、東京・新木場の三井リンクラボ新木場2にBioLabsのアジア初となる直営のコワーキングラボ「BioLabs Tokyo」を開設すると発表した。三井不と一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(東京都中央区、以下「LINK-J」)の支援のもと開設する。開設は2026年春以降を予定している。日本発スタートアップの成長を後押しし、グローバル市場への進出を視野に入れたユニコーン企業をサポートする。

 BioLabs、三井不動産、LINK-Jは、東京・新木場エリアのみならず、日本全体のライフサイエンス領域のエコシステム構築と、ライフサイエンス領域における研究の国際的競争力向上へ貢献していくとしている。

 BioLabsは、ライフサイエンス分野に特化した世界有数のスタートアップ・インキュベーション企業で、米国マサチューセッツ州に本社を置き、米国・欧州において16の直営拠点を展開。これまでに累計500社以上のスタートアップを支援し、米国ではアーリーステージのバイオスタートアップの約20%がBioLabsの支援を受けているという。各拠点では、最先端のコワーキングラボやプライベートラボ、オフィススペースを提供するとともに、グローバル製薬企業や大学、ベンチャーキャピタルとのネットワークを生かした国際標準のインキュベーション・アクセラレーションプログラムの提供を行っている。

 三井不は、東京・新木場エリアに「三井リンクラボ新木場1・2・3」含む計4施設を整備し、研究者の集積を図っている。入居企業を支援する三井のラボ&オフィスのサービス「三井リンクラボ オープンイノベーション支援プログラム」の推進などを通し、新木場の4施設内に新たな研究拠点を設けた企業は既に60社に上る(2025年8月時点)。