政策

北海道で震度6強 各地で土砂災害、家屋の倒壊も

 9月6日午前3時8分頃、北海道胆振(いぶり)地方中東部を震源とするマグニチュード6・7(6日現在暫定値)の地震が発生した。震源の深さは約37キロメートル(同)。
 この地震により、安平町(あびらちょう)で最大震度6強を観測。また苫小牧市や千歳市で震度6弱、札幌市北区や江別市などで震度5強、函館市や室蘭市などで震度5弱が観測された。揺れは広範囲にわたり、北海道全域のほか青森県などでも最大震度4程度の地震を観測。また地震は断続的に発生しており、6日午前10時30分現在までに震度1以上の揺れは45回発生している。
 被害状況については、国土交通省の6日午前8時30分現在の情報によれば、厚真町で家屋の倒壊が2件発生、2人が生き埋めになり1人が安否不明。複数の土砂災害も発生しており、国交省が確認作業を行っている。また経済産業省によれば、道内全域(約295万戸)にわたって大規模な停電が発生している。
 国交省はこの地震を受けて災害対策本部会議を設置。被災地にTEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)やリエゾン(災害対策現地情報連絡員)、JETT(気象庁防災対応支援チーム)などを派遣して対応を行っている。
 同会議で石井啓一国土交通大臣は、「被災状況の早期把握」「被災者支援に全力で当たり、被災自治体からの要請には迅速かつ全面的に支援」「国民に対する適時的確な情報提供」「TEC-FORCE等は関係自治体からの要請を待たず積極的に対応すること」などを指示している。