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PAG・KKR、サッポロ不動産開発を段階取得へ 2026年6月に51%取得、サッポロHDは酒類に集中

 投資会社PAGとKKRは12月24日、サッポロホールディングス(HD)から、同社の不動産事業を担うサッポロ不動産開発(SRE)の全株式を取得することで合意したと発表した。ステークホルダーの円滑な移行を目的に、株式取得は約3年かけて段階的に進め、初回は2026年6月1日に議決権の51%を取得する予定。

 サッポロHD側の適時開示によると、取引はPAGおよびKKRが共同出資するSPARK(スパーク)合同会社を通じて実施し、初回クロージングをもってSREはサッポロHDの連結子会社から外れる。取引価額は、SREの借入金なども含めた企業価値ベースで4770億円としている。

 サッポロHDは中長期の企業価値向上に向け、競争優位を持つ酒類事業へ経営資源を集中する方針を掲げており、不動産事業のオフバランス化で得た資金を成長投資や財務基盤強化、株主還元などに充てる考えだ。

 一方、SREは恵比寿ガーデンプレイス(東京)やサッポロファクトリー(札幌)などを核に、商業・オフィス・ホテル・住宅といった多様な資産の保有・運営・開発を進めてきた。取引後はサッポロHDから独立し、PAG・KKRの運営ノウハウやネットワークも活用しながら、中長期目線で不動産価値と企業価値の向上を目指す。

 なお、サッポロHDの開示によれば、酒類事業のブランド発信・顧客接点としての活用を見据え、一部資産(恵比寿ガーデンプレイスの信託受益権の一部など)をグループ内のサッポロビールへ移管する方針も示している。