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column_title (2008. 4. 22号)
不動産価格の国際比較調査
 
3月末に発表された2008年の公示価格。三大都市圏の商業地は、10.4%の上昇(3年連続の上昇)となり、また住宅地においては、4.3%の上昇(2年連続の上昇)となりました。

また、その中でも東京圏の住宅地についてみてみると、平均で5.5%上昇し、東京都区部においては10%を超える上昇が依然として見られ、局部的には25%を超える高い上昇率となりました。ただし、2007年の公示地価上昇率(2006年比)を下回る地点も少なくないことから、上昇傾向ではあるものの、やや傾向の鈍化を感じられる結果であると、2008年の公示地価について、国土交通省はまとめています。

鈍化したとはいえ、地価の上昇傾向が依然として続いている東京。
世界全体で考えてみると、どうなのでしょうか?

2008年4月8日号の鑑定協会レターのコーナーに不動産価格の国際比較調査についての記事がありました。
記事によると、「世界地価等調査」は、18カ国27都市圏を対象として、日本不動産鑑定協会が1982年以降2〜3年毎に実施している、不動産価格の国際比較調査のことをいいます。

その調査によると、戸建住宅(地域の属性:都心からおおむね1時間以内で居住環境が良好な地域)では、1位シンガポール、2位香港、3位ロンドンとの結果になっています。
また、集合住宅(地域の属性:都心からおおむね1時間以内で居住環境が良好な地域)では、1位ニューヨーク、2位香港、3位シンガポールとなっています。

高い、高いといわれる日本の住宅ですが、
戸建住宅・集合住宅ともに東京は3位以内にはランクインしていません。
ちなみに、東京の順位は、戸建住宅(杉並区を想定)で5位、集合住宅(三鷹市界隈を想定)で12位という結果でした。また、東京を100とした指数でみると、戸建住宅では、1位のシンガポールは433.7、集合住宅では1位のニューヨークは528.4と、東京と比べると4〜5倍以上の不動産価格水準であることがわかります。

集合住宅についていえば、この調査では新築・中古の区別なく一般的なマンション価格水準比較をしているものなので、一概に東京の価格が低いとはいえませんが、平米単価をみると戸建住宅では東京が428,571円、1位のシンガポールが1,320,974円となっていることからも、東京の相対的な割安感は否めません。

とはいえ、不動産価格の国際比較をするには、為替相場などの要因も影響を及ぼすことになりますので、実際にこの調査について掘り下げて考えたり、実務等に調査の利用をしたいと思われる方は、日本不動産鑑定協会のサイトで詳細をご確認されることをお勧めします。単に、日本の住宅が高い高い!と言っているだけでなく、国際的に見たらどうなのかを知るきっかけとして、面白い調査であると私は思いましたが、みなさんはこの調査をどうお考えになりますか?



いとうみき

1977年生まれ。鳥取県米子市出身。 外資系生命保険会社を経て、マンションディベロッパー、不動産仲介業の営業を経験。 現在は株式会社優益FPオフィスにて、定期刊行誌などへの執筆業務のほか、 セミナー講師、個人向けFP相談を務めるなど多方面で活躍中!